今日は免疫細胞療法の2回目。小田原のK医院に行ってきた。
点滴の前には問診というか、診察がある。
S先生は神奈川県立がんセンターにも長く勤めらた経歴をお持ちで、現在のがん治療の現状、動向を熟知していらっしゃるし、患者さん一人一人の立場にたった治療を志していらっしゃいます。
毎回、診察の折には、血圧、脈をみながら、色々な相談にのっていただく。
それはそれは専門家にしてみたら、あほくさい質問にでも、とても丁寧に答えて下さる。
私にとって大学病院を「学校」とするならば、K医院やU医師のクリニックは、塾や家庭教師といったところだ。
今日は、「トンでも代替医療」について講義して頂いた。
巷では、「温めて免疫アップ」や「食事でがんが治る」といった健康法、代替医療が花盛りだ。
私も病気が分かってしばらくは、その手の本を読み漁り、講演会にもでかけ、肉を止め、野菜ジュースを飲んで、ゆたんぽを抱えて生活していた(とほほ)。
「正味なところ、どう思われるか?」質問すると、
ほとんどが、根拠となる科学的データや事実を拡大解釈したものだという。
S先生は免疫が専門だけれど、免疫というのはとても奥が深くて複雑なもので、温めれば上がる、ましてがんが治る、という単純なものではないそうだ。
免疫に関しては、ほとんど解明されていない、といった方がいいらしい。
それをいいことに、言ったもの勝ち的に、免疫本がばんばん出版されている。
健康本は奇をてらった内容でないと売れないので、本屋で売っている健康本は、医師の目からみると「トンでも本」ばかりだという。
たしかにまるっきりウソでもないのだが、三段論法だったり、飛躍がありすぎたり。
食事もあまり極端な内容でない限り、普通にしていたらいい、という。
食事を変えて治るほど甘くない、というのはU医師もさんざんブログで書かれている。
医師の書いた本の中には、ゲルソン療法(野菜ジュース大量摂取)で、がんが消えた!と、いうのがあるが、がんとうのは不思議なもので、何もしなくても退縮したり、進行が止まったりすることもあるらしい。
つまり、菜食や野菜ジュースでがんが治ったのか、そうでなくても自然退縮したのかは、分からないのだ。
実際、メキシコのゲルソンの病院に入院治療していた患者さんを追跡調査したところ、ほとんどが結局がんで亡くなっていたとする報告もある。
これについては、医師で乳がん患者のキャシー・ヒッチコックの書いた
「乳ガン予防診断治療について医師が教えてくれない重要なこと」
の代替療法に関する記述に、追跡調査が載せられています。
U医師のところには、食事療法や代替医療だけでがんを治そうとして、手遅れになってから来る人もいるという。
がんであることを知らない患者さん(当然、野菜ジュースも飲んでいない)が、何もしていないのに、がんが消える…ということも実際あるらしい。
U医師の所では、患者さんは毎月腫瘍マーカーを計り、抗がん剤の度にCTを撮って効果を測定しているが、食事療法とがんの進行には、全く関連はみられない、という。
むしろ精神的にショックな出来事やストレスの方が、影響がはっきりでると書かれていた。
S先生いわく、食事の内容でも免疫は20%くらい上がるのは確かだけど、がんとの関連となると、因果関係は証明されていないことだらけ。
乳がんの場合は、高脂肪食が発生リスクを高めているらしいことは確かけれど、あくまで確率の問題であって、一人一人に関して言えば、何が原因かというのは、複雑すぎて分からない、というところらしい。
特に抗がん剤治療中は、大学病院の主治医にも
「とにかく、ちゃんと食べてね!貧血がでたら、抗がん剤続けられないから。
菜食とか断食とか、絶対やめてね。」
と釘をさされた。
白血球の材料はタンパク質だもんね。
私は大豆に軽いアレルギーがあるので、完全な菜食にしてしまうと、タンパク質の摂取が難しくなってしまう。
結局は、誰のいうことを信じるのか、ということになってくるのだろう。
しかし、代替医療や食事療法だけで治そうとして、結局亡くなっている人がいるのも事実だ。
都合のいいところだけをみて、「治った」と言っている人の話だけをきいて、そっちに走ってしまうのは危険だと思う。
結局のところ、食事はバランスよく、食べ過ぎず(これが一番大事かも)、好きなものを美味しく頂く、というのがいいようだ。
かくいう私だが、いいとこどりをしようと、あくまで健康のため、一日一杯、「いきいき酵素くん」なるジューサーで作った野菜ジュースを飲んでいる。
しかし、S先生もU医師も「きのこは食べなさい!」と言う。
これは、データもはっきりあるらしく、きのこ、特に松茸で免疫は上がるらしい。
サプリメントなんかじゃなくても、きのこを食べれば十分だとか。
と、いうわけで、がん患者さんのお見舞い、お土産にはまったけ!!
お待ちしてます。
参考に
U医師のブログ
現在のガン治療の功罪 http://umezawa.blog44.fc2.com