病院を選ぶときに3

今、オリンピックのフィギュアスケート男子フリーの小塚選手の演技を見終わったところです。ショートもフリーも選曲がいいなあ。

娘のバレエの先生は、高橋のコントロール力は圧倒的!別次元!と絶賛してました。

テクニックはともかく、小塚選手のかもす空気感が好ましいです。

武士っぽい!というか、日本男児っていう感じ。

病院を選ぶときに3

〜病院を決めるポイント〜

まずは、乳腺外科のある病院を探すことにした。

アマゾンで、「手術数でわかるいい病院データブック」の今年度版を購入。総合病院や大学病院、がんセンターが、癌の部位別に、年間の執刀数順に掲載されている。これは便利だ。

検査した病院の医師が言っていた「ブランド病院」というわけだ。

執刀数が多い=いい  とは限らないが、素人には口コミかデータしか判断材料がない。データも執刀数だけでなく、アメリカのように手術の成功率や生存率が手に入りやすいともっといい。難しい手術だと、きちんとインフォームドコンセントで呈示されるのだろう。がんだと長期の追跡もむずかしく、生存率などのデータもとりにくいのかも。

また、ダンナさんが、市立病院ががん拠点病院になっていることを知り、電話をかけてみてくれた。地域医療相談室という部署があり、看護士さんがおおまかなことは相談にのってくれた。

しかし、病院を選ぶアドバイス、まではいかなかった。外科だけど自分達のところでもできますけど…。という感じだった。

看護士さんとの会話などから、車で30分くらいのとなりの市の総合病院に乳腺外科があることが分かり、そこにも行ってみることにした。

セカンドオピニオン、なんて言っていると、最初の病院で画像を用意してもらって、などと時間をくいそうだったので、突撃取材?的に診察を受けることにした。

待ち時間の間に、置いてあった「病院ランキング」本があって、その病院のことも載っていた。乳腺外科の医師は一人だが、年間の執刀数もけっこうあり、温存率も6割くらいだった。悪くなさそうだな、と思った。

乳癌は、もう全摘から温存手術に主流が移っている。3cmくらいまでなら、温存→放射線が治療の流れだ。小さい癌ならば、内視鏡や凍結療法で手術する所もある。しかし、温存すればいい、というものでもないようだ。病状によるのだろう。

この病院で診察を申し込む時に、「先生は一人一人の診察に時間をかけるので、とてもお待ちになりますが、よろしいですか?」と聞かれた。かえって好感がもてた。

数時間待ったのち診察室へ。60前後?の温和な感じの医師だった。

触診やエコーはパスして、治療にかんすることを色々質問させてもらった。

やはり、標準治療を行っており、手術や抗がん剤による補助療法にはあまり差がないことを確認した。また、この病院には放射線の施設がないので、もしも温存の後に放射線をするときは、市立病院で受けることなど。

先日行った個人病院の老師の話をすると、とても驚かれて、

「その先生は私のK病院のときの大先輩にあたる方です。まだ、乳腺外科などもない時代に、研究を始められたこの分野パイオニアなのです。私はお目にかかったことはなく、文献や教科書でお名前は存じ上げていたのですが。まだ、現役でいらしたとは!」

やっぱり老師はただものではなかった!

なにか、不思議な縁を感じながら、診察室を後にした。

終止、敬語で話してくださって、穏やかな医師だった。児玉清さまみたい。ここで治療を受けようか、と思った。

でも、もうひと押し…とも。

・収穫

気になった病院には、とにかく行ってみる

医師に直接会ってみる と人となりが分かる

がん拠点病院の窓口もあまりあてにならない

・課題

温存、内視鏡、凍結療法 そして 同時再建

病院によって、「売り」がある

自分の病状にあっていて、進んだ治療は?

この辺の情報は、きっと「がん保険」に入っていると、相談の窓口があるのではないでしょうか。

私は普通の医療保険にしか入っておらず、そういう窓口は利用できませんでした。保険の担当者が、自分の顧客に千葉の有名な癌の病院の医師がいたらしく、そこの情報はくれました。そこは乳癌の内視鏡手術では有名なところです。

また、「がん治療のコンサルタン」という人もいるようです。末期がんの方の標準を外れた治療とか、高度先進医療に通じているようです。保険の担当者の先輩が独立して開業していて、紹介されましたが、その時には病院が決まって治療を開始していたので、今回は利用しませんでしたが、今後、何かの時にはお世話になるかもしれません。

コンサルタント料はかかると思いますが、そういう専門家にアドバイスを受けると、早いのではないでしょうか。ただし、信頼できる人からの紹介ならば。「がんビジネス」につながった所だと、危険です。

と、ここまでフィギュアを見ながら、キーボードに向かっていたのですが、すごかったですね〜。

織田選手の靴ひもが切れたのもびっくりだし、ライサチェックもビューリホー!だったし、ジョニーもがんばったし、高橋もえらかったし、なんと言ってもプルシェンコが!ジャンプの軸が曲がってて、ハラハラで、最後の最後まで金メダルの行方が分からず、面白かった〜!

最後に我が家の周りの桜で、お口直し。川津桜なのかな?梅も咲いてます。

病院を選ぶときに

なんか、「告知」の様子を克明に書いてしまった。

あんまり重い内容にはしたくないのだけど、やっぱりショックの大きさは重要だと思ったので。

とにかく頭の中が空っぽなんだけど、ぐちゃぐちゃという状態になってしまう。

「死」への恐怖がいっきに押し寄せてくる。

そんな中で、重要な決断を次々にしていかなくてはならない。とても過酷だ。

まずは「治療をどこで受けるか?」ということ。

私の場合は、先のことまで考えていたわけではなかったので、近くの総合病院で検査を受けたが、そこには乳腺外科の医師がおらず、そのままだと手術・治療は外科で受けることになる。

検査を担当した外科の医師に、「このままうちで治療を受けるか、考えて決めて下さい。」と言われた。「どこで受けても治療は標準的なもので、変わりはありません。乳癌の手術自体は難しいものではないし。ただ、まれに有名病院やがんセンターに移りたい、とおっしやる患者さんもおられるので。ただ、がんセンターなどは患者さんが集中していて、何ヶ月待ちということもあるようです。」と。

全く癌のことも、治療の知識もない状態で、病院を選ばなければならない。

本当にどこで治療を受けても大差ないのか?

乳腺の専門医でなくていいのか?

抗がん剤って、怖いんじゃないのか?

インターネットや本で情報をあさった。

もうすぐ一年

乳癌の告知を受けてから、もうすぐ一年。

ようやく癌患者2年生。この一年は、ものすごい密度だった。

記録を残しておけばよかったなあ、と思うのだけど、ショックが大きかったのと、治療で体調が不安定だったので、そこまでできなかった。

手術が済んで4ヶ月が経ち、ようやく落ち着いて振り返る余裕が出てきた。

記録を残すことで気持ちの整理もつくかと思うし、パニックになりながらも、行動し続けた一年の体験が、誰かの役に立つかもしれないと考え、ブログを始めることにした。

そこには、癌になる前は全く知らなかった「癌ワールド」が広がっていた。

それは、見慣れたいつもの街が、一本路地を入ったら、つげ義春の「ねじ式」の街になっていた…みたいな奇妙な感じだ。

ー告知ー

去年の今日、病院に検査に行って、視触診でこれはまずそうだということで、マンモグラフィーを撮った。

10年前に子供を産んだときから左乳房の端にしこりがあって、ちょっと大きくなってきたような気がして、気になっていた。

が、エコーや触診の感触では、それは脂肪のかたまりで、全く問題ないという。

医師は、「それより、問題なのはこっちです。」と、言って、私が「乳腺」と思っていた乳房の張った部分を指摘した。

自分が思っていた癌の感触とは全く違っていたし、自覚症状は全くなかった。

第一、これが癌だとしたら、大きくてヤバいんじゃないのか?と思った。

「あり得ない」と。

マンモの担当の技師は、画像をとりながら、これはまちがいないと思ったらしく、私が着替えている間に、すぐに医師に電話していて、その声が聞こえてきた。

「先生、これ…ですよね。帰しちゃうんですか?」

翌日、画像の結果を聞きに再び来ることになっていたが、この時点で結果が分かってしまった。

「そんな、そんな、そんなばかな…。」

足に力が入らず、ふらふらの状態で帰宅した。

この日から3日間くらいはほとんど眠ることができなかった。寝ても悪夢ばかり。

やたら喉ばかりがかわいて、大量に水を飲んだことを覚えている。アドレナリンがでまくっていたのだろう。

翌日、細胞診(細い針のほう)。思えば、検査を受けてから、細胞診の結果がでるまでの数日が、一番しんどかった。もちろん食事なんて、全く喉を通らない。

今もどこかで、この恐怖の夜を過ごしている人がいるかと思うと、気の毒でならない。できることなら、一晩中でもそばにいてあげたい。

でも、闘病期間全体でも、眠れなかったのはこの時だけだ。眠るというのは大事なことだと思う。眠れれば大丈夫、という気もする。

数日後、担当の年若い外科医から結果を告げられた。

「残念ながら、わるいものだったようです。」

慎重に言葉を選んでくれてるな、と感じた。いい医師だったと思う。

今は、こんなにあっさり告知するんだ、と拍子抜けした。ドラマと違うじゃん。

マンモの技師のプレ告知があったので、ドラマのように泣きさけんだり、というのはなかった。

あんまりのことで、涙は一滴も出なかった。

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