乳がん 病院を選ぶときに4

通える範囲の病院で乳腺外科があるところ…という条件で調べてみると、大学病院やがんセンターが何件かみつかった。

しかし、がんセンターは2、3ヶ月待ちらしいし、大学病院はお産のときに通ったことがあって、診察の度に何時間も待たされていた印象が強く、気乗りしないでいた。

インターネットで色々なキーワードで検索していると、以前住んでいた町の近くの大学病院に研究施設兼クリニックがあることが分かった。

この大学病院は、娘が産まれてまもなく、腸の奇形の手術を緊急でしてもらった所だ。NICUや小児外科に通った思いで深い病院だ。

現在住んでいる所からだと、1時間半くらい。

なにか縁を感じて、行ってみようという気になった。

この大学病院の乳腺外科の教授は有名な方で、教授の診察は何週間か待ちらしい。とりあえず、初診は若手の女医さんが中心になっている。

がんがみつかった病院でとったCTやらMRIを持参したが、機械の精度が全然違うということで、全て取り直しになった。

エコーなどをとってもらっていても、素人目にも機械の違いが分かる。

しかし、この時期、二つの病院で検査ばかり受けるはめになってしまい、仕方がないこととはいえ、とても忙しくてしんどかった。検査費用もばかにならないし。

画像診断に加えて、針生検(太い方の!)で、こちらの病院でも診断が確定した。

セカンドオピニオンのつもりで行ったのだが、初診扱いになっていて、セカンドオピニオン料はかからなかった。こっちを選ぶでしょう、という病院側の自信のようなものを感じた。

結局、そのまま、この大学病院の付属クリニックに通うことにした。

この病院はカトリック系なのだが、病院のスタッフの感じがとてもいいのだ。

エコーをうけたときに、検査技師の男性が、検査中にすでに進行したがんだというのが分かり、検査室を出た私を追いかけてきて声をかけてくれた。

「一人で戦うんじゃないんですよ。ドクターや私たちも一緒ですからね!」

先入観もあるかもしれないが、スタッフの一人一人に一本通ったスジのようなものを感じる。

こういってはなんだが、最初の病院はスタッフの感じが今イチだった。

検査技師の若いオニイちゃんたちは、ヒトの静脈に造影剤をいれる点滴の針を差しながら、

「やっぱ若い人の血管は弾力が違うね~」(40代だけどね!)

などと軽口をたたいていたっけ。なんか品性が疑われる。

と、いうわけで病院が決まった。

設備、執刀数、温存率、そして同時再建も視野にいれた結果だった。

病院選びの大事なポイント

乳腺外科を選んだ方がいいと思います。手術の経験数が違うでしょう。

・手術には上手い下手があるらしい!口コミや執刀数を参考にしては。

・初期の場合は、内視鏡やラジオ焼却派など、体に負担の少ない方法も可能

得意としている病院を探してみるといいのでは。ただし、信頼の置ける病院でないと危険なようです。

・通院が負担にならない距離か ホルモン療法を術後に受ける場合、数年間は通う

温存率はどうか(すればいいというものでもないけど)

・全摘した場合、同時再建はできるかどうか

これも、時間をおいてからがいい場合もあるけど、選択肢としてはできる病院の方がベターかもしれません。

同時再建も「シリコンインプラント

筋皮弁法(筋肉ごと脂肪を移植)」

穿通枝皮弁法(脂肪を血管ごと移植)」

といろいろ有り、それぞれメリット、デメリットがあるようです。

病期や状態によっては同時再建が薦められない場合もあるようです。

がんの告知をされたばかりで、そこまで考えられるか、という問題はありますが、

同時にした方が、手術の回数は少なくて済むので、体の負担は少ないと思います(費用も)。

私の場合は、術前抗がん剤だったので、抗がん剤の効果によって、もしかして温存の可能性もあった(結果的に全摘だった)のと、そこまで考えられなかったのもあって、同時再建にはしませんでした。

でも、今考えると、「穿通枝皮弁法」で同時再建がよかったかなあ、と思います。

あと二回(一回は皮膚をのばすインプラントを入れるため)も、全身麻酔を受けて、手術するのも、面倒になってしまいました。かといって、このままっていうのも…。

勢いで同時再建してた方が楽だったかなと思います。

そうすると病院もかわっていたでしょうけれど…

「穿通枝皮弁法」では横浜市立大学の佐竹先生が有名ですね。

ただ、この方法だと胸以外にも傷ができますね。

あと、もうひとつのポイント

標準治療を受けるのか決める

乳がんの再発防止のための抗がん剤治療は、他のがんよりは効果が認められていまるようです。とは、いっても、生存率が10%アップするくらい。

標準治療で投与される抗がん剤は大量で、骨髄の受けるダメージも小さくはありません。

標準治療といえども全ての人に効果があるわけではありません。

標準治療のメリットとデメリットも把握して、納得のうえ受けた方がいいでのではないでしょうか。

世の中には標準治療以外の治療(もちろん抗がん剤も使う)をしている医師もいます。

セカンドやサードオピニオンで標準治療以外の治療を行っている医師の意見を聞くのも勉強になります。

そのうえで、ご自身の治療に対するポリシーを決定して、治療や病院を選択していけば、あとあと後悔がないのではないでしょうか

なお、民間療法や代替医療だけで治す、というのはリスクが大きすぎると思います。

私の知人も、効果無く、亡くなりました。

もし、検討している方がいたら、絵門ゆうこさんの著書を読まれる事をお薦めします。手術可能な状態で見つかったのに、民間療法に走り、あげく、全身に転移してしまいました。同じ過ちをする人が減るように、と書かれた本です。

免疫細胞療法3

免疫細胞療法…めんえきさいぼうりょうほう…

がんが分かった時に、色々と調べていた夫が、薦めてくれた。受けてみたら?効果ありそうだよって。

値段をみてぶっとんで、後は、あまりに色々な種類があるので面食らってしまった。

たまたまその時に、隣町の国民健康保険診療所に、がんセンターにもいらした外科の先生がいて、最初に治療を受ける病院についての相談にのって頂いたら、免疫療法の研究をされていた。そこで、おおまかな免疫細胞療法にかんすることが聞けた。

タイミングが重要であるらしく、受けるなら、手術後がいいのではないか、というお話だった。効果には自信をもっておられた。リンパ球の培養は瀬田クリニックに出しているとのことだった。

さて、U医師の話でも、体内のがん細胞が肉眼では確認できないほどになっている手術直後が、もっとも効果的であるらしい。

ただ、術後2ヶ月で再発した患者さんもいたらしく、とにかく、やるなら早い方がいいと。

「話しだけでも」聞きに行ってみるか、と小田原市のK医院を訪れてみた。

見た目はごく普通のクリニック。表向きは普通の町のお医者さんといった風情だ。

実際に内科の診療をしていて、この日も風邪の患者さんとかで、待合室は混んでいた。(抗がん剤やってる時は危険?)

担当の医師の説明を受ける。穏やかな先生で、ゆっくりと丁寧に説明したうえで、免疫細胞療法以外の、がんや治療に関する質問にじっくりと答えてくださった。

今まで診察を受けた医師の中で、一番安心感がもてるお人柄だった。

免疫細胞療法についての知識が全くないまま訪れたので、おおまかに説明してもらうと、

免疫細胞療法には大きく分けて

①活性化リンパ球療法

LAK療法に代表される  インターロイキン2で活性化したリンパ球を体内に戻す

②樹状細胞療法

樹状細胞にがん細胞から抽出したタンパクなどを貪食 させて患者の体内に戻し、特定のがん細胞を攻撃するキラーT細胞を誘導する

DCワクチン療法 PDAK療法など

③ペプチドワクチン療法

がん細胞だけに特異的に存在するペプチドを人工的に合成して注射すると、キラーT細胞が活性化する

という3つの方法があるらしい。このうちK医院では①を行っている。③も①を行った患者さんにオプションで(激安で)提供しているということだった。

今までの治療の経緯を説明すると、私が手術を受け通院している大学病院の乳腺外科の教授と親しいらしく、HER2発現の検査で難しい症例の依頼などをされるらしい。

「もしも、自分の所に乳がんの患者さんが相談にきたら、迷わずにその教授に紹介する。あの病院は手術がとても上手です。なぜ、そんな遠い病院を選んだのか経緯は分からないが、とても正しい選択をした。手術と放射線は絶対に腕のいい所で受けないとだめです。」といわれた

4件目で決めた病院、お願いして担当になってもらった外科部長の主治医。

大変だったけど、妥協しなくてよかった。

私の主治医ではないけれど、そのボスと免疫療法の先生がつながっていたことも、何か縁のようなものを感じて、心強かった。

そして、こうアドバイスして下さった。

「大学病院に通いながら、U医師のところで3ヶ月に1回はCTを受けたほうがいい。

早く転移がみつかれば、放射線やガンマナイフ、標準治療いがいで打てる手はいくらでもあります。私も標準治療には懐疑的です。」

帰宅してから、実際の所、リンパ球療法の評価はいかがなものか知るすべになろうかと注文しておいた本に目を通した。

その名も「免疫信仰は危ない! がんビジネス実態に迫る」!!

必ず反対側からも見てみないと気がすまないので、疲れることは疲れるが、

客観性というのは大事だ。に、してもこの本自体が怪しかったりして。「買ってはいけない!」みたいだ。

活性化リンパ球療法の項に目を通すと、瀬田クリニックの院長のインタビューなどが載っているし、記事も客観性は欠いていないようだ。

結果的に、ステージ4の患者さんが多く、純粋にリンパ球療法のみの効果の検証が難しいこと、限界があること、奏功率は8〜10%くらいであることが分かった。

決して劇的な効果が保障されるものではない。

しかし、掲載されていた患者さんの遺族の体験談はとても好意的なものだった。

4、500万円つかったこと、QOLの向上に効果があったらしいことが語られていた。

つづく…

免疫細胞療法1

前回まではディープにがんの告知から病院探しの経緯を追っていましたが、それは一年前のこと。なんか、重い内容をくどくどと書いていますが、最初に どの病院でどんな治療を受けるか、というのは、がん治療においては、実はとても重要なことだと、今になって切実に感じているからです。

なぜなら、手術も、放射線治療も、抗がん剤治療も、ダメージは不可逆だからです。

がんの告知を受けると、大変なショックを受けます。立っているのがやっとというくらいの。そんな状態で、全く知識がないなかで、次々に重要な決断をしていかなくてはならなくなります。

一刻も早く検査を終わらせて、治療に入りたい!とあせります。でも、発見されるまでにはすでに相当の年月が経っているのです。(1cmの大きさになるのに10年などといいますね。)乳癌は、特に進行がゆっくりです。落ち着いて、病院を決めて欲しいと思います。

さて、今回は「病院探し」をお休みして、「再発防止」についてです。

免疫細胞療法1

現在は術後5ヶ月を迎え、再発防止の治療を受けている。

現在の医学では、遠隔転移をおこしたがんの完全治癒は難しいとされている。遠隔転移をおこした場合、標準治療では手術は行わず、抗がん剤による治療になる。

私の場合ステージⅢで、5年後生存率は65%くらい、10年後生存率は50%くらいと、患者向けの本にグラフが出ていた。

これは、無再発生存率ではないので、再発・転移する人はもっといるだろうし、乳がんは進行が遅いので、10年以上経って亡くなる人もいるだろう。

病気が分かった頃は、こんな数字を見るだけで気絶しそうになっていた。「見ない方がいいよ」とも言われたけど、見続けていたら大丈夫になってきた。

生存率はあくまでデータだし、一人一人がどういう経緯をたどるかは、全くの未知数だけど、自分の置かれた状況は冷静に把握しておいた方がいいと思った。

悲観的すぎるのもよくないが、ことが命にかかわることなので、楽観的すぎるのも、よくない気がする。

もっとも、ステージⅠとかⅡの前半だったら(リンパ節転移がなければ!)、あまり深く考えなかったかもしれない。

10年後50%…は、かなりこたえた。と、いっても、がんでは長いほうで、たいていは5年後生存率ではかられるよう。それだけ乳がんは、経過がゆっくりということだ。

他のがんの患者さんからいわせたら、「10年後50%でなにオタオタしてんのよ!」てなもんかも。

生存率のグラフで思いだしたが、ステージⅢで抗がん剤の投与を受けなかったグループと受けたグループでは、前者が10年後生存率は40%くらいで後 者は50%くらい。と、いうことは、抗がん剤の恩恵は10%ということになる。けっこう低いと思ったが、乳がんはこれでもかなり高いほうらしい。

がんによっては、ステージⅣで標準治療の抗がん剤の投与をうけた場合、ほんの数ヶ月の延命にしかならないエビデンスがありながら、その治療が行われる。

抗がん剤の副作用の大きさを考えると、う〜んとなってしまう。

抗がん剤は魔法の銃弾ではない。

こんなに辛い思いをして10%アップ…。なんだかな〜なのだが、死にたくないので、10%に入ることを願って、受けた。

余談だけど、私の場合は術前抗がん剤だったので、効果がはっきり分かったのだが、術後の場合は効果の測定はしようがない。

抗がん剤は、がんとの相性があるようなのだが、なぜ、全て術前に行わないのだろう?

術前でも術後でも予後には影響しないという研究結果があるはずだから、なおさら不思議だ。

抗がん剤の副作用死の確率は2%前後らしいが、そんなリスクをおかすのだから、しっかり効果判定すべきと思うのだが??

効いてなかったら、副作用の分とリスクの分が損じゃ??

お願いすれば、術前にしてもらえるのか?

初期の場合は、「念のため」の化学療法だから、いいのか?なんか、おおざっぱな感じだが…。

今度、主治医に聞いてみよう。

と、いうわけで、転移の確率が低くないという事実を厳粛に受け止めて、「絶対に転移させないぞ!」(もちろん、がん治療に「絶対」はありえないが)と、心に決めた。

手術後はリンパ廓清した腋から腕がとても痛くて、そちらに気を取られていたが、3ヶ月経つと、「転移・再発を防ぐには?」とうことに意識が向き始めた。

まず、病院選びの段階で本を読んで知った、標準治療以外の治療を行っている医師のところに、「今後の治療と検査」についてのセカンドオピニオンをもらいに行った。

そのU医師は「根治手術後の今がとても大事な時」なのだという。

免疫細胞療法2に続く

収穫

「転移・再発の防止」の策を検討すると、いくつかできることがあることが分かった。

病院を選ぶときに3

今、オリンピックのフィギュアスケート男子フリーの小塚選手の演技を見終わったところです。ショートもフリーも選曲がいいなあ。

娘のバレエの先生は、高橋のコントロール力は圧倒的!別次元!と絶賛してました。

テクニックはともかく、小塚選手のかもす空気感が好ましいです。

武士っぽい!というか、日本男児っていう感じ。

病院を選ぶときに3

〜病院を決めるポイント〜

まずは、乳腺外科のある病院を探すことにした。

アマゾンで、「手術数でわかるいい病院データブック」の今年度版を購入。総合病院や大学病院、がんセンターが、癌の部位別に、年間の執刀数順に掲載されている。これは便利だ。

検査した病院の医師が言っていた「ブランド病院」というわけだ。

執刀数が多い=いい  とは限らないが、素人には口コミかデータしか判断材料がない。データも執刀数だけでなく、アメリカのように手術の成功率や生存率が手に入りやすいともっといい。難しい手術だと、きちんとインフォームドコンセントで呈示されるのだろう。がんだと長期の追跡もむずかしく、生存率などのデータもとりにくいのかも。

また、ダンナさんが、市立病院ががん拠点病院になっていることを知り、電話をかけてみてくれた。地域医療相談室という部署があり、看護士さんがおおまかなことは相談にのってくれた。

しかし、病院を選ぶアドバイス、まではいかなかった。外科だけど自分達のところでもできますけど…。という感じだった。

看護士さんとの会話などから、車で30分くらいのとなりの市の総合病院に乳腺外科があることが分かり、そこにも行ってみることにした。

セカンドオピニオン、なんて言っていると、最初の病院で画像を用意してもらって、などと時間をくいそうだったので、突撃取材?的に診察を受けることにした。

待ち時間の間に、置いてあった「病院ランキング」本があって、その病院のことも載っていた。乳腺外科の医師は一人だが、年間の執刀数もけっこうあり、温存率も6割くらいだった。悪くなさそうだな、と思った。

乳癌は、もう全摘から温存手術に主流が移っている。3cmくらいまでなら、温存→放射線が治療の流れだ。小さい癌ならば、内視鏡や凍結療法で手術する所もある。しかし、温存すればいい、というものでもないようだ。病状によるのだろう。

この病院で診察を申し込む時に、「先生は一人一人の診察に時間をかけるので、とてもお待ちになりますが、よろしいですか?」と聞かれた。かえって好感がもてた。

数時間待ったのち診察室へ。60前後?の温和な感じの医師だった。

触診やエコーはパスして、治療にかんすることを色々質問させてもらった。

やはり、標準治療を行っており、手術や抗がん剤による補助療法にはあまり差がないことを確認した。また、この病院には放射線の施設がないので、もしも温存の後に放射線をするときは、市立病院で受けることなど。

先日行った個人病院の老師の話をすると、とても驚かれて、

「その先生は私のK病院のときの大先輩にあたる方です。まだ、乳腺外科などもない時代に、研究を始められたこの分野パイオニアなのです。私はお目にかかったことはなく、文献や教科書でお名前は存じ上げていたのですが。まだ、現役でいらしたとは!」

やっぱり老師はただものではなかった!

なにか、不思議な縁を感じながら、診察室を後にした。

終止、敬語で話してくださって、穏やかな医師だった。児玉清さまみたい。ここで治療を受けようか、と思った。

でも、もうひと押し…とも。

・収穫

気になった病院には、とにかく行ってみる

医師に直接会ってみる と人となりが分かる

がん拠点病院の窓口もあまりあてにならない

・課題

温存、内視鏡、凍結療法 そして 同時再建

病院によって、「売り」がある

自分の病状にあっていて、進んだ治療は?

この辺の情報は、きっと「がん保険」に入っていると、相談の窓口があるのではないでしょうか。

私は普通の医療保険にしか入っておらず、そういう窓口は利用できませんでした。保険の担当者が、自分の顧客に千葉の有名な癌の病院の医師がいたらしく、そこの情報はくれました。そこは乳癌の内視鏡手術では有名なところです。

また、「がん治療のコンサルタン」という人もいるようです。末期がんの方の標準を外れた治療とか、高度先進医療に通じているようです。保険の担当者の先輩が独立して開業していて、紹介されましたが、その時には病院が決まって治療を開始していたので、今回は利用しませんでしたが、今後、何かの時にはお世話になるかもしれません。

コンサルタント料はかかると思いますが、そういう専門家にアドバイスを受けると、早いのではないでしょうか。ただし、信頼できる人からの紹介ならば。「がんビジネス」につながった所だと、危険です。

と、ここまでフィギュアを見ながら、キーボードに向かっていたのですが、すごかったですね〜。

織田選手の靴ひもが切れたのもびっくりだし、ライサチェックもビューリホー!だったし、ジョニーもがんばったし、高橋もえらかったし、なんと言ってもプルシェンコが!ジャンプの軸が曲がってて、ハラハラで、最後の最後まで金メダルの行方が分からず、面白かった〜!

最後に我が家の周りの桜で、お口直し。川津桜なのかな?梅も咲いてます。

病院を選ぶときに

なんか、「告知」の様子を克明に書いてしまった。

あんまり重い内容にはしたくないのだけど、やっぱりショックの大きさは重要だと思ったので。

とにかく頭の中が空っぽなんだけど、ぐちゃぐちゃという状態になってしまう。

「死」への恐怖がいっきに押し寄せてくる。

そんな中で、重要な決断を次々にしていかなくてはならない。とても過酷だ。

まずは「治療をどこで受けるか?」ということ。

私の場合は、先のことまで考えていたわけではなかったので、近くの総合病院で検査を受けたが、そこには乳腺外科の医師がおらず、そのままだと手術・治療は外科で受けることになる。

検査を担当した外科の医師に、「このままうちで治療を受けるか、考えて決めて下さい。」と言われた。「どこで受けても治療は標準的なもので、変わりはありません。乳癌の手術自体は難しいものではないし。ただ、まれに有名病院やがんセンターに移りたい、とおっしやる患者さんもおられるので。ただ、がんセンターなどは患者さんが集中していて、何ヶ月待ちということもあるようです。」と。

全く癌のことも、治療の知識もない状態で、病院を選ばなければならない。

本当にどこで治療を受けても大差ないのか?

乳腺の専門医でなくていいのか?

抗がん剤って、怖いんじゃないのか?

インターネットや本で情報をあさった。

もうすぐ一年

乳癌の告知を受けてから、もうすぐ一年。

ようやく癌患者2年生。この一年は、ものすごい密度だった。

記録を残しておけばよかったなあ、と思うのだけど、ショックが大きかったのと、治療で体調が不安定だったので、そこまでできなかった。

手術が済んで4ヶ月が経ち、ようやく落ち着いて振り返る余裕が出てきた。

記録を残すことで気持ちの整理もつくかと思うし、パニックになりながらも、行動し続けた一年の体験が、誰かの役に立つかもしれないと考え、ブログを始めることにした。

そこには、癌になる前は全く知らなかった「癌ワールド」が広がっていた。

それは、見慣れたいつもの街が、一本路地を入ったら、つげ義春の「ねじ式」の街になっていた…みたいな奇妙な感じだ。

ー告知ー

去年の今日、病院に検査に行って、視触診でこれはまずそうだということで、マンモグラフィーを撮った。

10年前に子供を産んだときから左乳房の端にしこりがあって、ちょっと大きくなってきたような気がして、気になっていた。

が、エコーや触診の感触では、それは脂肪のかたまりで、全く問題ないという。

医師は、「それより、問題なのはこっちです。」と、言って、私が「乳腺」と思っていた乳房の張った部分を指摘した。

自分が思っていた癌の感触とは全く違っていたし、自覚症状は全くなかった。

第一、これが癌だとしたら、大きくてヤバいんじゃないのか?と思った。

「あり得ない」と。

マンモの担当の技師は、画像をとりながら、これはまちがいないと思ったらしく、私が着替えている間に、すぐに医師に電話していて、その声が聞こえてきた。

「先生、これ…ですよね。帰しちゃうんですか?」

翌日、画像の結果を聞きに再び来ることになっていたが、この時点で結果が分かってしまった。

「そんな、そんな、そんなばかな…。」

足に力が入らず、ふらふらの状態で帰宅した。

この日から3日間くらいはほとんど眠ることができなかった。寝ても悪夢ばかり。

やたら喉ばかりがかわいて、大量に水を飲んだことを覚えている。アドレナリンがでまくっていたのだろう。

翌日、細胞診(細い針のほう)。思えば、検査を受けてから、細胞診の結果がでるまでの数日が、一番しんどかった。もちろん食事なんて、全く喉を通らない。

今もどこかで、この恐怖の夜を過ごしている人がいるかと思うと、気の毒でならない。できることなら、一晩中でもそばにいてあげたい。

でも、闘病期間全体でも、眠れなかったのはこの時だけだ。眠るというのは大事なことだと思う。眠れれば大丈夫、という気もする。

数日後、担当の年若い外科医から結果を告げられた。

「残念ながら、わるいものだったようです。」

慎重に言葉を選んでくれてるな、と感じた。いい医師だったと思う。

今は、こんなにあっさり告知するんだ、と拍子抜けした。ドラマと違うじゃん。

マンモの技師のプレ告知があったので、ドラマのように泣きさけんだり、というのはなかった。

あんまりのことで、涙は一滴も出なかった。

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