明日は、千葉ポートメディカルクリニックでゾメタの投与を受ける。
ゾメタはビスフォスフォネート製剤といって、高カルシウム血症や骨転移には、保険適用されている薬だ。
小倉先生と今村先生の対談で知ったのだが、このゾメタが、ホルモン感受性陽性乳がんの転移の予防に効果があるというエビデンスが出ているらしい。
京都の乳腺外科医、相原先生のブログでこのエビデンスに関する記述を見つけた。
2008年のASCO(アメリカ臨床腫瘍学会)で発表されたもので、閉経前早期乳がん1800例を対象として、LHRHアゴニスト+タモキシフェンとLHRHアゴニスト+アナストロゾール±ゾメタの投与効果をみる試験の結果だ。(術後ホルモン療法の薬剤の効果を比較)
相原先生はアナストロゾールとタモキシフェンではアナストロゾーの旗色が悪かったことや、それ以外にゾメタの投与で再発が36%(!!!)減少していたことに驚かれていた。
骨転移だけでなく、他の臓器、対側乳房の再発も減少していたそうだ。
この試験では半年に一回のゾメタの投与だったようで、費用対効果が高いし、
副作用もほとんどないだろう、ということだ。
ゾメタを再発予防に投与することは、保険がきかず、通常の治療を受けている病院で併行して受けることは難しいかもしれない。混合診療になってしまう。
千葉ポートクリニックでは、臨床試験という形で投与してくれる。(枠があるようですが。)
こんなに再発抑制効果が高くて、副作用もほとんどない、しかも安価な治療があるなんて!と思い、大学病院の主治医に相談すると、やはりこの試験の結果をよく知っていて、(知らない医師は乳腺の専門医とは言えない!と今村医師は言っている)
「エビデンスも出てるし、受けられるといいと思うが、大学病院では保険の制度上、だいぶ先になってしまうと思う。」
「どういう治療を受けるかは、個人の価値観次第だと思うので、人に勧めるべきか迷っています。」と、質問すると
「ある程度、再発リスクがある人には教えてあげた方がいいと思います。」
と答えられた。
と、いうわけで、アップしています。
ゾメタの副作用に顎骨壊死というのがありますが、非常にまれなことだそうです。
ただし、ゾメタの投与状況や、患者さんの状態によっては抜歯ができなくなったり、抜歯の間は休薬が必要になるようです。
口腔内の環境が大事、ということで、念のためかかりつけの歯医者にも行って、この件について確認しましたが、本当に少ない確率のことなので、心配しなくていいと言われました。
U医師も、まず大丈夫だろうし、万が一、壊死が起こる時には必ず兆候がでるので、すぐに止めればいいことだ、と言っていました。
知人が自分の主治医に相談すると、「受けたいなら、保険でできるようにしようか?」(理由をあてはめて、ということでしょう)
と、言われたそうなので、主治医に相談してみるのも手だと思います。
おかたいところでなければ、融通してくれるのかもしれません。
ちなみに千葉ポートクリニックでは3ヶ月に一度、臨床試験扱いだと費用は一万円くらいで、自費扱いだと4万円だそうです。
U医師にきいてみたところ、もしもその量を保険でうっても一万五千円くらいだそうです。
抗がん剤やハーセプチンに比べたら安ーい!
怪しいサプリメントだって、月々一万以上はかかることを考えたら、やらない理由はないと思うのだけど。
12月に初回をうったのだけど、抗がん剤とかとは違って、簡単な点滴で、30分くらい。
翌日38度の熱がでて苦しかったけど、初回だけのことらしい。
興味がある方は下記のサイトをチェックしてみて下さい。
・「乳腺外科医のブログ」(乳腺外科医 相原先生)
http://breast.exblog.jp/8280348/
この試験に関する情報があります。ゾメタの投与をされているかはわかりません。
・「がん患者のあきらめない診察室」(腫瘍内科医 千葉ポートクリニック今村先生)
http://2nd-opinion.jp/index2.htm
メールでのセカンドオピニオンも受け付けています。簡単な相談にものってもらえます。腫瘍内科医は全国で数十人しかいない、抗がん剤の専門医です。
追記
ところで、ゾメタを再発予防に投与することに関しては、アメリカでも見解が統一されていないようです。
詳しくは、この翌日の「MDアンダーソンのHP」をご覧ください。
追記2
その後、2010年12月のサンアントニオ乳がんシンポジウムで、閉経前乳がんに対する、ゾレドロン酸(ゾメタ)の再発抑制効果が否定される結果が発表されました。詳しくはこちらをご覧下さい。